SSブログ

瀧井孝作 [俳句]

 飛騨高山出身の作家、瀧井孝作(1894〜1984)の出発点は俳句である。が、たしか、中学生の時、たまたま、高山で句会があった、河東碧梧桐(1873〜1937)に、飛び入りのような形で出した句を認められ、以後、魚問屋の店員をしながら、十代で「日本俳句」に投稿することになる。

 散文は、大阪で特許事務所の事務員だった十七歳頃、俳誌『層雲』に投稿して荻原井泉水(1884〜1976)に認められる。

 のち、芥川賞選考委員の重鎮となる。創作歴を見れば、ピカソのように早熟、長命の作家である。

 俳句は、昭和五十四年七月刊の、『瀧井孝作全集』(中央公論社)第11巻に、明治四十二年から昭和五十四年まで、70年間ぶん、1479句、収められている。その一句。大正六年(1917年(瀧井、23歳)、ソ連革命の起きた年)、11月の作、『折柴(せっさい。瀧井の俳号)句集』より。

 

 

  性慾かなしく重能の火灰を土にあける 

 

 

  二十一世紀に重能の記憶あり十三夜        山下

 

 

 

 

 

IMG_2351.JPG

 

 


nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。