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『日日是好日 』──お茶を習うということ(★★★) [映画レビュー]

『日日是好日』(大森立嗣監督、2018年)

 

 映画に刺激を求める人には完全に向いてない映画。物語は起こりそうでおこらない。あるのは、黒木華の、のっぺり顔のアップのみ。樹木希林も役不足のように思える。しかし、私もかつてお茶を、高校の先輩から習っていたが、この通りなのである(笑)。人生いろいろな事が起こっても、すべて、お茶の道が吸収していく。波風を抑える。作法に沿って茶を点てるのみ。春夏秋冬、暦の分け方は、むしろ古来中国によるのではないか? 昔NHKテレビの茶道教室を見ていて、なんとか千家の家元が出ていて、先代が愛した花器、って、ただの木の根っこだったのにはあんぐり。そーゆー世界である。脚本もイマイチ。水の音だの雨の音だのも、わざとらしいというか、べつにお茶を習わなくても感性が鋭敏ならそのように受けとめるだろう。主人公は、両親の家から大学へ通うなに不自由ない大学生。そして、なんとなく、おわりは、20年後? 樹木希林の台詞も、お茶の先生まんまの台詞がほとんど。なにが面白いのか? こんな映画。Yahoo!

レビューはまるでヤラセであるかのような高得点ばかり。

 ……しかし、お茶の世界というか、精神って、こんなもんかもしれない。そして、どんな日も一日として同じ日はなく、辛い時も、酷暑も、酷寒も、日々是好日。そう感じることが茶道の精神と見た。いまは、どんな家元も集金に忙しいのかもしれないが(笑)。

 映画にする必要もない内容かもしれないが、映画でないと、私は改めて考え直すことはなかった。

 ご無沙汰である、茶道の師であった先輩に一筆書き、かつ、お茶でも点ててみるか。




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