【詩】「ラストダンスはぼくと」 [詩]
「ラストダンスはぼくと」
コーチャン、越路吹雪が歌っていた『ラストダンスは私と』。あなたのすきな人と踊ってらしていいわ、であるが、あれは欧米では男の歌で、ブルース・ウィリスやマイケル・ブーブレが歌うのは、『Save the Last Dance for me』で、ベイビー、きみを賛美する男どもと踊ってきていいよ、そのほほえみも、やつらにめぐんでやりナ、だけど、きみを送っていくのはぼくだってこと忘れないで。恋はスパークリングワインみたいに心を躍らせる……とかなんとか。当然歌詞は男言葉である。それが、日本だと、とくに演歌などは、中条きよしとか平気で女言葉で歌を歌う。欧米から見たら、オカマに見えやしないか?……などと考えていると、初折裏八句め、
霧にふね引人はちんばか 野水
ち、ちんばって……あわわわ……俳言です。
名残表五句め、
笠ぬぎて無理にもぬるゝ北時雨
そのココロは、「時雨の詩人、宗祇にちなんで、チョイ濡れてみようかな」。恋は、北時雨みたいに、心を踊らせる、だから、ぼくが
ここに待っていることは忘れないで、おー、ベイビー、ぼくがどんなにきみに夢中か、きみにわかるだろうか?
ぬあんてね。いったい、はせをは、
なにを考えていたのかな?
おー、ベイビー、ぼくがどんなにきみに夢中か、きみにわかるだろうか?
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