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【詩】「タイタニック、あるいは、撃沈」 [詩]

「タイタニック、あるいは、撃沈」

 

もー、何年前かしらー? あ、そっか、ディカプリオが出てたのか、その映画にね。あれから、ディカプー(通称レオ)は、何作映画に出たかわからない。大スターだけど、無冠の帝王。出世作は、『ギルバート・グレイプ』。彼は、「白痴」(と言ってはいけないのだろうけど)の少年を演じ、ジョニー・デップが兄を演じた。二人ともこの作で認められ、大スターの道をいったが、二人とも、オスカーは取ってない。ディカプーは、ほんま、ほんまもんの白痴かと思ったわあ。それから、『太陽と月に背いて』で、ランボーを演じて。ほんま、ランボーが乗り移って、わたしゃ、いまだに、ランボーという字を見ると、ディカプーを思い出すワ。それから、トム・ハンクスと共演の『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』もディカプーらしい、悪ガキを演じた。この題名は、クリスマス・ソングからとってる、アメリカ人なら誰でも知ってる文句だね。

 

あー、俳句はですね、5・7・5を並べ、季語を入れればいいってもんじゃないんです。なにより「場」の芸術ですから、「場」がないとね。そして、芭蕉の芸術だから、そこんとこを、弟子の許六みたいに、『あら野』を熟読してください。そして、もう芭蕉センセイがお亡くなりになった年をすぎて、恋とか愛とか、女とか言わないでください。もー、悟って、辞世でも構想すべきですね。それか、即身成仏への道か。

 

古典は、なにより文法なんです。そこんとこ、マスターしないと、同工異曲でも、まったく違ったものになってしまいます、丸谷才一、うそうそ。

 

『タイタニック』のヒロイン、ケイト・ウィンスレット、あんなイメージとはほど遠い。素顔をさらして、「女優は作られたもんよ!」と勇ましくも発表しました。

 

オジサンがた、モーソーするのは勝手ですけどね。

 

水底にふかきみどりの色見えて風に浪よる河やなぎかな

 

すなわち、撃沈。



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