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チェスラワ・クオカ(14歳の少女)@アウシュヴィッツ [歴史]

 


(FB友のUさんが、なんの説明もなくシェアされてました。見たところ、アウシュヴィッツのような収容所であることはわかりますが……。唇のあたりに傷があります。)


 


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当然モノクロであった写真を、カラー化したのは、特殊な技術を持つブラジル人アーティスト、Dr.マリナ・アマラルのおかげである。


 


この写真は、「アウシュヴィッツ・メモリアル」(アウシュヴィッツ記念館)によって、以下の内容を表す記事とともに投稿されました。それを、「感情をかき立てる」と、フランスのニュースサイト「20minutes」が、記事として取り上げていたのです。それを、作家の平野啓一郎氏が、「アウシュヴィッツで殺害された女性の写真がカラーになって感情に訴えかけるものがある」(20minutes の記事の「見出し」直訳)と、ツィートしました。それを、記事部分だけ、Uさんが「孫シェア」(?)していたのです。きっとUさんも、この写真を見て、「感情に訴えかけられた」のでしょう。


 


「私はなんで、Uさんが、20minutesの記事を?」と疑問に思いつつ、私も感情をかき立てられたので、そのサイトに行って記事を読んでみたら、ここに書いた事情がわかりました。20minutesは、Podcastをたまに聴いている、フランスのニュース・サイトです。


 


この「ニュース」には、ここに書いたように、いくつかのキーポイントがありますが、平野啓一郎氏は、正論ではあっても、だいたい、テレビのコメンテーターみたいなことしか言わない(笑)ので、ツィッターでも大したことは言っていません。


 


Uさんは、はじめ、20minutesの記事付きの、以下の写真のみシェアしてました。私が「なにも説明してない」とコメントすると、その記事まんま削除し、代わりに、上記の平野氏のツィートのみ貼ってました。


 


これだと、あまり感情をかき立てられません。私が「コメントしたため」に、Uさんは、写真を削除しました。自分も削除しようかと思いましたが、それでは、アウシュヴィッツで犠牲になった人々より、自分のメンツの方が大事ということになってしまうので、そのまま残すこととし、もう少し詳しくと、サイトに行って事情を調べ、追加しました。それが*****で挟まれた部分です。この写真は、収容所登録のため、殲滅収容所サバイバーの、ウィレム・ブラスが撮ったそうです。


 


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20Minites(フランスのニュースサイト)へ行って見てきました。


この子は、少年のように髪を刈られていますが、14歳の女の子です。ポーランド人です。看守に滅多打ちにされたあとの写真だと、アウシュヴィッツの殲滅収容所の生き残った人の証言です。このあと、彼女は、心臓にフェノール(石炭酸)を注射されて殺されました。そんなことを微塵も感じさせない、なんというりりしい表情でしょう。人間の尊厳で輝いています。3月12日がその日でした。75年前のことです。生きていたら、今でも生きていることが可能な、89歳です。彼女の顔を記憶しておこうと思います。彼女の名前は、チェスラワ・クオカです。


 


 


https://www.20minutes.fr/culture/2237523-20180314-photos-colorisees-jeune-polonaise-tuee-auschwitz-provoque-emotion


 


 


 


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