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【詩】「シベリア」 [詩]

「シベリア」

 

20歳前後の頃、詩の雑誌に投稿していて、選者に石原吉郎っていう坊主頭の爺さんがいて、私の作品をよく選んでくれてコメントもくださったのだが、私はその人がどんな人かまったく知らなかった。その後、お風呂で死なれて、同人仲間たちがまるで親戚の人の死のように悼んでいたが、その時も、赤の他人にそうも親身になれるものか不思議に思った。その後、その人は、シベリアに抑留されていた経験がある人だと知った。シベリアはとても寒いところなのでさぞかし雪が積もっているのだろうと思っていたが、ある時、シベリアに抑留(?)されている中国人たちの映画を観て、シベリアは零下になっても決して雪が積もらないということを知った。ただただ冷たい大地である。あれは、果たして抑留というものだったのか? それとも、中国共産党による放下というものだったのか? その後、ソルジェニーツィンの『収容所列島』で、シベリア送りが知られるようになった。つまり、ソ連の人々も、シベリアに送られる──。その後、私は、石原吉郎という人の詩はついぞ読まなかった。ただ、シベリアという名前と、多少関連して、今も思い出すだけだ。



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甥の作品「吾輩と猫デアル」 [写真]

甥の作品「吾輩と猫デアル」

(三枚目の猫のマイケルの眼には、私のおみやげのクッキーの箱が映っている(笑))。

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【詩】「たわし」 [詩]

「たわし」

 

一個のたわしを夢見る

オンディーヌは

吉原幸子さんに

22歳のとき

「この方は会社員になったばかりなのね」

と言われたことがあります。

ものすごい

カミナリと驟雨

ついうとっとしたら

フトンにたわしがある

幻を見た

その時吉原さんが

降臨されて

戦いなさいと

示唆された

もちろん

あの

出版社と

たわしは

吉原さんの髪型

だったのかも。

 


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