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『ジョニー・イングリッシュ アナログの逆襲』──007のあとはシニアにおまかせ(★★★★) [映画レビュー]

『ジョニー・イングリッシュ アナログの逆襲』( デヴィッド・カー監督、2018年、原題『JOHNNY ENGLISH STRIKES AGAIN』)

 

 サイバー攻撃によって英国情報部の機密が漏れ、現役のスパイの「面」が割れてしまった。集められた引退スパイはジッサマばかり。そのなかで、まあ、若い方の、ローワン・アトキンソン扮する、ジョニー・イングリッシュ。ハイテクには弱い。小学校の教師をしながら、将来有望なスパイになりそうな子を、育てている──。そんな彼に英国政府から指令があって、サイバー攻撃の犯人捜しに乗り出す。「資材」などスパイの必需品を提供してくれる、調達部の若者といい、上司といい、「状況」は、ジェームズ・ボンドそっくり。しかし、ロシア・スパイの美女は出ても、ラブシーンはなし。IT長者に、世界の首脳がしてやられる筋書きは、けっこう本気。ブレイク・エドワーズの、「ピンクパンサー」を思わせるが、あれほど失敗続きではない。「間抜けヅラ」は、アトキンソンの方が勝ってるが、見かけによらず長身で、ダンスもアクションもさまになる。事件解決のあとは、また小学校に戻って、スパイ教育。なかなか健全なオッサンと見た。みんなバカにしたり、大笑いしていたが、案外、マジで「007」の跡目を行くのではないか? なんかそんな時代になりつつあるような……。ロシアの女スパイに、オレガ・キュレンコ、英国首相に、エマ・ワトソン。けっこー、本気度が窺われる。



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