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【詩】「もしかして、鴎外は郷ひろみかもしれない症候群」 [詩]

「もしかして、鴎外は郷ひろみかもしれない症候群」

 

石炭をば早や積み果てつ。

引用が半分以上の、高橋源一郎『日本文学盛衰史』を、講談社文庫で読んでいたら、二葉亭四迷のことを理解していたのは、鴎外と漱石だといふ箇所にいたり、突如、郷ひろみの顔が浮かんだのである。それもある意味無理からぬところがあるが、まづは、なぜ「文庫本」?といふことに答えておかう。といふのはね、単行本を買つてあつたんだが、売つちまつたのだ、ブツク・オフ、オンラインに。でも、その続編が、『今夜はひとりぼっちかい?』といふ題で、出たので、さういや、前編を読んでなかつたことに気づき、探したがないので、ジュンク堂福岡店の、講談社文庫の棚に探しにいつたといふわけである。あつた、一冊。「高橋」の列は、ほかの「高橋」の方が多かつた。この「タカハシさん」(と本人著書でたびたび書いている)は、書店の棚に個別の名前タグもなく、ひつそりと、マイナー系なのだつた。それでも、メデイアなどにいろいろ顔出し、選考委員にも顔を出しているから、ま、それなり「文豪」なんでせうか? そんなこと、わしはどーでもええ。え? わしですか? 森のリンちゃん、鴎外その人よ。で、鄕ひろみだけどさー、まー、おれが生まれ変わつた姿といつてもええかもな。それは1989年、おそらく昭和も終わりの年、ありましたんですのよ、篠田正浩監督、『舞姫』、主演は当然、ごーごー、れつつごー、ひろみ! きみたち、ドイツ人、ぼくたち日本人、おいでーあそぼー、ぼくらの人生、やめるよメルケル〜♪

 

 歯朶の葉を初狩人の矢に負(おひ)て 野水(第三)

  北の御門をおしあけのはる 芭蕉(初表四)

 馬糞掻(ばふんかく)あふぎに風の打ちかすみ 荷兮(初表五)

 

新年、貴人が、初めて狩りに出る様子。もはや、2018年ともなれば、ほとんど意味を失つているパラダイム。その点、わたしの作品は、結構イケてると思ひます。さういや、ひろみが言つていた、「いや〜ハリウツドつてすごいですね、ぼくのまわり脇役、群衆、すべて、ぼくの身長に合わせて選んでくれるんですよ」それは、トム・クルーズの『ミツション・インポツシブル』を見れば、否が応でもわかるだらう。いや、最近のハリウツドは巧妙で、結構、クルーズより背の高い女も合わせてくる、といつた、「自然さ」を選んでいる。だつて、撮し方によつてどーにでもなるつて、気づいたからサ。

されど我脳裡に一点の彼を憎むこゝろ今日までも残れりけり。

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