【詩】「上意討ち」 [詩]
「上意討ち」
私憤ではない、
上意討ちとは、上の者の命令で
殿の敵を討つことである。互い、
恨みなどなく、果たし合う。
不条理な武士の道
森十兵衛二十八歳は、
田中源四郎を討ち取れとの命で、
全国への旅に出る
二人は何度も
偶然出くわす、しかし、
なぜかすれ違ってしまう。
すれ違えばすれ違うほど出くわす、
果たして結果はどうだったか。
この、四百字詰原稿用紙45枚ほどの
短編の結末は忘れてしまった。覚えているのは、作者
池波正太郎が、その短編を書き始めるのに、まるで、
エッセイのように始めていることだ、すなわち、
「筆者の知人でYという人物がいる」
筆者は、その人物に、何度も偶然出くわすことを
している
運命とは──にもかかわらず読者は気がつけば、
突如、二人の武士の運命のさなかへと引きずりこまれる。
そこから先は、てーんてーんてん、郷ひろみ
禁漁句
だったかな〜? 発音悪くて、「そこから先は」が、
ショッカー悪い
としか、聴き取れなかった
雨。
恋という名の上意もある。