綴り字コンテスト [舞台]
アメリカでは、難しい単語の綴りを言ってみせるという小学生の「試合」のようなものがあり、だんだん勝ち抜いて全国大会まで行く。そういうコンテストをパロッた芝居、『第25回パットナム郡スペリングコンテスト』の写真がこれ。みんな「おとなの役者」が、子どもに扮しています。
この芝居では、わざと、皮肉っぽい単語などを、「子どもたち」に言わせます。
私は十年前にブロードウェイでこの芝居を観ましたが、その、1回かぎりの「クラス会」(の芝居)があるそうです。
このコンテストは、リチャード・ギア主演の映画『綴り字のシーズン』(原題『Bee Season』、2005年)でも取り上げられています。マネしたくなるようなコンテストです。
この映画のなかで、ギアの娘(母親役は、ジュリエット・ビノシュ)の小学生がスペリング・コンテストの全国大会に出ることになって、その決勝のシーン。舞台に上がり、マイクの前に立った娘に、出題者が、単語を発音していきます。それを、アルファベットで答えるのです。印象に残っているのは、「折り紙」という単語です。アメリカ人にとっては、結構「難問」です(笑)。娘は少し考えてから答えます。
「オー(o)、アール(r)、アイ(i)、ジー(g)、エイ(a)、エム(m)、アイ(i)、オリガミ(origami)」と答えます。
……その後、スタバで、カップの縁に引っかけて、1杯ずつコーヒーを入れられるペーパーフィルターに入ったコーヒー豆が売り出されました。その名が、「origami(オリガミ)」で、私はいつもこのシーンを思い出してしまいます(笑)。