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「夏句三題」 [俳句]

「夏句三題」   


 


   城跡をめぐる茂りやひかりみち


 


                        (季語:茂り)



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   ***


 


          夏草や鴉は二羽で行動す

                  (NYPDの刑事か(笑)



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   ***


 


        あの映画星付けすぎた夏木立


    (『誰もがそれを知っている』ですけどね〜)

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兜太逝き [俳句]

『金子兜太全句集』(昭和五十年、立風書房刊)より

 

(昭和十八年、「名古屋なる牧ひでをの新居を訪う」『生長』(未刊句集)より)

 

  外套や芭蕉に遠くまた近く

 

(昭和四十三年、『踠踠』より)

 

(Ⅲ 竜飛岬にて)

 

  無神の旅あかつき岬をマッチで燃し

 

(昭和十八年、『生長』より)

 

(安東次男征く)

 

  春鴉頭上にドストエフスキーはなし

 

 

*****

 

 

  兜太逝き付箋の意味をはかりかね (山下)



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他人の一句@20171202 [俳句]



  買つて来いスパイ小説風邪薬

 


             (丸谷才一「七十句」より)




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けふの自由律俳句@20170614 [俳句]

「ランボーのサイン真似たよ太陽がいっぱい」

(自由律俳句、だと)

 

I copy autograph of Rimbaud Plein soreil

(free-style haiku, they say...)




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けふの一句@20170401 [俳句]

【けふの一句】


 


旧山廬訪(と)へば大破や辛夷咲く


 


飯田蛇笏(『山廬集』明治参拾九年、十六句のうちの一)


 


****


 


「山廬」は、山にむすんだ庵。蛇笏が住んでいた。辛夷の句は、これ一句だけ。


 


****


 


(こぶしの花はの花びらは6枚、がく片3枚。花の大きさ、6〜10センチ、木の高さ、5〜18メートル。よく似たハクモレンは、花の大きさ、10〜15センチ、木の高さ、10〜15メートル。葉は卵倒形で葉の先が突き出ている)

 

 



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けふの一句@20161125 [俳句]



 秋深き犬には犬の思ひあり





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けふの一句@20151020 [俳句]


 秋深き隣は何をする人ぞ  芭蕉


 秋深し炭鉱離職者てふ昔あり  山下


****


(拙句は、 をり絵(草間かをり)さんの「鰯雲炭鉱からの転校生」という句にインスパイアされて作りました)


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わん太の雛祭り [俳句]

 わん太(♀)のためのお雛さま。


 


    草の戸も住替(すみかは)る代ぞ雛の家     芭蕉


 


    うら店やたんすの上の雛祭     几董


 


    愛犬の息災祈り雛祭  山下

 

 

 


 


 


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クリスマスの句 [俳句]

影は天(あめ)の下てる姫か月のかほ  いが上野松尾宗房@23しゃい


 


 はせを忌や月雪二百五十年  飯田蛇笏


 


 淀川や聖夜は知らず客死かな  山下


 


 この季語は良句なきかなクリスマス  山下

 

(写真は、2009年12月25日のパリ、マドレーヌ寺院)

 

 

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瀧井孝作 [俳句]

 飛騨高山出身の作家、瀧井孝作(1894〜1984)の出発点は俳句である。が、たしか、中学生の時、たまたま、高山で句会があった、河東碧梧桐(1873〜1937)に、飛び入りのような形で出した句を認められ、以後、魚問屋の店員をしながら、十代で「日本俳句」に投稿することになる。

 散文は、大阪で特許事務所の事務員だった十七歳頃、俳誌『層雲』に投稿して荻原井泉水(1884〜1976)に認められる。

 のち、芥川賞選考委員の重鎮となる。創作歴を見れば、ピカソのように早熟、長命の作家である。

 俳句は、昭和五十四年七月刊の、『瀧井孝作全集』(中央公論社)第11巻に、明治四十二年から昭和五十四年まで、70年間ぶん、1479句、収められている。その一句。大正六年(1917年(瀧井、23歳)、ソ連革命の起きた年)、11月の作、『折柴(せっさい。瀧井の俳号)句集』より。

 

 

  性慾かなしく重能の火灰を土にあける 

 

 

  二十一世紀に重能の記憶あり十三夜        山下

 

 

 

 

 

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