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【ためになる情報量の多いマウス画】芭蕉 in 猿沢池 [文学]

【ためになる情報量の多いマウス画】

 

実際は、芭蕉は猿沢池に行ったかどうか。猿沢池は、奈良時代? 生き物を放ち、放生会をいとなむために設営された人工池。ガイドブックには、周囲360メートルとある。それじゃあ、イメージわかんじゃんね(←三河弁)ということで、円周率(3.14)で割って、「わざわざ」計算して、直径のおよそを出して記入してあるほか、「古池や蛙(かわづ)飛びこむ水のをと」の有名な句(『春の日』所収)が、家主が遁世し荒れ果てた場所を訪れ、古池を見て作ったので、ほんの小さな池であることを明示してある。

 だいたいよく考えてみれば、いくら周囲が静かだといって、カエルの飛び込む音など、そうそう聞こえるものではない。ここに、音をイメージ化することによって、静けさと荒れ果てた様子を一瞬に表す技が働いている。

 芭蕉の「わび」「さび」とは、私見では、華やかな場所を避けている感があるので、猿沢池は句にならなかったのかも。

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Kazuo Ishiguro with Kurage [文学]



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「ひとめでわかる」カズオ・イシグロ [文学]


  

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おらが国さの作家 [文学]

親がイギリス人の、フランスの作家ル・クレジオがノーベル賞を受賞したとき、イギリスは「おらが国さの作家」とはしゃいだ。それを蓮實重彦は、「恥ずかしいことだ」と書いていたことを思い出すともなく思い出す今日この頃。


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「読みやすい日本語で、世界の名著を読破しよう!」 [文学]

読みやすい日本語で世界の名著を読破しよう!

角田光代訳『創世記』


角田光代訳『コーラン』

角田光代訳『資本論』

角田光代訳『夢判断』

角田光代訳『カラマーゾフの兄弟』

角田光代訳『ボヴァリー夫人』

角田光代訳『相対性理論』






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清水哲男個人誌『BD』 [文学]

詩人の清水哲男さんの個人誌『BD』(bande dessineeの略で、漫画)03号(7月号)の「招待席」に拙詩が招待されました。師も同然の清水さんのところに、去年の11月と、今年の3月に出した拙詩集をお送りしたところ、「お礼に一篇を個人誌に掲載します」ということだったので、はて、どの作品かな〜? と、どきどきでした(笑)。自分としては、11月に出したぶんは、もう3月のぶんで超えられているので、前のだったら、ちょっとショックかな〜とか、あの作品だったら、残念だなと、個人的な思いを持っておりましたが、届いて、開いて、あ、この作品かー!と、氏の慧眼に感心するやら、うれしいやら。

この『BD』、月間のようで、これで3号目だけれど、手のひらサイズながら、よく考えられてある、ビジュアル的もすばらしい「ザッシ」です。さすが編集者を長くされていたセンスがすみずみにまで行きわたって、小ささを感じさせない、また、小さいゆえに、肌身に付けられる(wearableな)ザッシです。

用紙も、写真がきれいに出るような紙を使って、メインとなる写真は、見開きになってサイズ最大限にしているアイディアにも舌を巻きました。

清水さんの、少年の日の思い出のエッセイや写真、俳句作品なども詰まって、楽しさいっぱいの、「未来型ザッシ」。

「招待席」は、02号から始まっていて、その時のゲストは、井川博年さんでした。

しかし、この個人誌、お値段が付いていません(笑)。いったいどなたのもとに届けられているのか、さっぱりわかりませんです(笑)。

 

拙詩集『ファウスト』はお値段ついてます(笑)↓

 

 

https://www.seichoku.com/user_data/booksale.php?id=103861606

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文学賞の選考委員 [文学]

文学賞の選考委員も読者の投票で決めれば、もっと文芸誌が売れると思うがな。




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拙訳プルースト『失われた時を求めて』2 [文学]

 

拙訳プルースト『失われた時を求めて』2

「スワン家の方へ」

 第1章「コンブレー」

(承前)

 

そしてその考えは、自分にとって理解しがたいものとなりはじめる、まるで輪廻のあとで前世に存在したときの思考のように、本の主題が自分から離れ、それに専念するもしないも私の自由だった、視界が戻るとすぐに私は自分のまわりに闇を見出して驚くのだった、眼にやさしく、癒してくれる闇、しかし心にはたぶんそれ以上の、まるで理由がなく、理解しがたいもの、ほんとうに暗いもののように私には思われるのだった。


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拙訳 マルセル・プルースト『失われた時を求めて』 [文学]

拙訳 マルセル・プルースト『失われた時を求めて』

 

 「スワン家の方へ」

 

第一章「コンブレー」

 

 長い間、私は夜早くに寝ていた。ときおり、ロウソクが消えるが早いか、眼はすぐに閉じてしまって、「ぼくは寝るんだ」と思う間もないほどだった。そして、半時間もすると、眠りを迎えにいく時だという考えが私を目覚めさせた、私はまだ手にしていると思っている本を置き、明かりを消したかった、眠りながら、今読んだばかりの事柄についての考えがわき起こるのを止めることができなかった、しかしその考えは少々変わった旅路をいくのだった、私自身がその本のなかで語られたものになっているかのように思われた、教会、四重奏曲、フランソワ一世のライバル、そしてシャルル・カン。この考えは目覚めの寸前の数秒間生き延びた、それは私の理性に反しなかったがまぶたの上に鱗のように重くのしかかった。そして眼がロウソクはもう灯っていないということを理解するのを妨げた。

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いわゆる「詩人の朗読」について [文学]

私は高校の演劇部と大学の演劇科と、在学中の自分で作った劇団の上演で芝居の稽古を何ヶ月もして、基礎訓練もしましたが、YouTubeで見た「詩人の朗読」がでたらめで基地外的なのに唖然とした。「マイクとテキスト持ったままの朗読」は、客をバカにしている。まず、人前で朗読するなら発声練習をしろ!そして、正面を向く、は、基本中の基本! なかに、テキストを見たまま、下を向いて、ほとんど顔を上げないでごにょごにょの女性詩人には呆れたし、突然早口で叫び続ける男性詩人には、はっきりいって「ひいた」(笑)。119番どころか、110番されないようにご用心!



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