『RELAX HACKS!』──リラックスしてる場合じゃない(笑) [Book]
『RELAX HACKS!』 小山 龍介 、小室 淑恵 著(マガジンハウス 2010年9月刊)
hackとは、「問題をさっくり解決すること」。その趣旨のもとに、仕事、勉強、時間、健康、会計……などなど、さまざまなhack本がでてきた。その多くは、小山龍介氏が著者として関わっている。おそらく、誰かとコンビを組んで出した本が最初だったのではなかったか。小山氏は、松竹の歌舞伎部門の企画を行う社員さんとして、新しい角度から宣伝の仕事などをされてこられたと認識しているが、どうも、最近よくある能力開発系の著者たちのように、「独立」されたようである。つまり、著作家=起業家として一本立ちをされた。さまざまなアイディアを出す会社を興されたのかもしれない。
そうなってくると、著者の立場は、サラリーマンから一変し、「経営者」となる。そういう人が、女性の経営者の方と組んで、新たなhack!シリーズを出された。レビュアーのどなたかが書かれているように、リラックス・グッズとして「オススメ」が、普通のサラリーマンでは簡単には買えない、高額なものばかりでである。確かに、こういうものをどんどん買って使えば、リラックスもするだろう。しかし、この小山氏、昔の仕事hack!の時代から、サラリーマンではあったけれど、わりあい高いもの(一例、ノイズキャンセリング・ヘッドフォン=40000円以上)などを、簡単に紹介していたから、あまりビンボーには縁のない人だろう。
それでも、なにか、新しい切り口などがあるなど、そのシリーズのほとんどを買ってきた。今回もその流れで買ってはみたが、よくよく読めば、高額商品の紹介以外の、お金のかからないhackは、どこかで見たようなものばかり。なにがそんなにうれしいのか、いつも満面笑顔の写真も相変わらずである。
さて、そのhackシリーズ、独立もされ、どのような起業家になるのか? 「リラックス」してる場合ではない、と、愛読者は思うのである(笑)。
こういうhackは、名前こそ違うが、経済学者の野口悠紀雄氏の「超」シリーズで紹介されていることとも繋がる。氏の場合、専門が経済学で、そういうちゃんとした仕事があっての、勉強や生活のhack紹介であるが、さて、それが本道となってしまうと、どーなんでしょ〜? しかも、高名な野口氏の方が、勉強道具の紹介などでも、お金のかかることを非常に気を使われている。そういう一般読者の視点を見失ってしまえば、やがては見放されていくしかない。
hackとは、「問題をさっくり解決すること」。その趣旨のもとに、仕事、勉強、時間、健康、会計……などなど、さまざまなhack本がでてきた。その多くは、小山龍介氏が著者として関わっている。おそらく、誰かとコンビを組んで出した本が最初だったのではなかったか。小山氏は、松竹の歌舞伎部門の企画を行う社員さんとして、新しい角度から宣伝の仕事などをされてこられたと認識しているが、どうも、最近よくある能力開発系の著者たちのように、「独立」されたようである。つまり、著作家=起業家として一本立ちをされた。さまざまなアイディアを出す会社を興されたのかもしれない。
そうなってくると、著者の立場は、サラリーマンから一変し、「経営者」となる。そういう人が、女性の経営者の方と組んで、新たなhack!シリーズを出された。レビュアーのどなたかが書かれているように、リラックス・グッズとして「オススメ」が、普通のサラリーマンでは簡単には買えない、高額なものばかりでである。確かに、こういうものをどんどん買って使えば、リラックスもするだろう。しかし、この小山氏、昔の仕事hack!の時代から、サラリーマンではあったけれど、わりあい高いもの(一例、ノイズキャンセリング・ヘッドフォン=40000円以上)などを、簡単に紹介していたから、あまりビンボーには縁のない人だろう。
それでも、なにか、新しい切り口などがあるなど、そのシリーズのほとんどを買ってきた。今回もその流れで買ってはみたが、よくよく読めば、高額商品の紹介以外の、お金のかからないhackは、どこかで見たようなものばかり。なにがそんなにうれしいのか、いつも満面笑顔の写真も相変わらずである。
さて、そのhackシリーズ、独立もされ、どのような起業家になるのか? 「リラックス」してる場合ではない、と、愛読者は思うのである(笑)。
こういうhackは、名前こそ違うが、経済学者の野口悠紀雄氏の「超」シリーズで紹介されていることとも繋がる。氏の場合、専門が経済学で、そういうちゃんとした仕事があっての、勉強や生活のhack紹介であるが、さて、それが本道となってしまうと、どーなんでしょ〜? しかも、高名な野口氏の方が、勉強道具の紹介などでも、お金のかかることを非常に気を使われている。そういう一般読者の視点を見失ってしまえば、やがては見放されていくしかない。
2010-09-23 03:45
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