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『鍵泥棒のメソッド』──恥ずかしながら、内田けんじ初体験!! [映画レビュー]

『鍵泥棒のメソッド』内田けんじ監督、脚本 

 

 すみません、内田けんじってシネアストを全然知りませんでした。なんか外国製の映画ばっか観て、悦に入ってました。たまに日本製でもおもしろいものはあるのは知っていても、せいぜい、是枝監督程度でした。しかし、本作は、予告編でただならなさを感じて、観ましたら、びっくりしました。脚本も演出も、世界的レベルでした。そして、内田監督の経歴を知るや、なっとく~でした。

 まず、内田自身による脚本がいい。センスもいいし、テーマもいいし、構成も憎い。キャスティングもすばらしい。広末涼子ってひとは、どこか誤解され、嫌われることも多いみたいだけど、しかし、常に不動の人気を保っている不思議。その秘密がわかったようでした。この人はほんとうは、すごく頭がいい人なのではないかと思った。そういうところが完全に生きている。そして、人生。とくにレンアイ。まさに、本作にあるような、なにかの音(!)、それは車のセイフティーなんとかのクィーン、クィーン、クィーンって音とほとんど重なっている。

 そして、香川照之。これまで知性を隠して演じるというところが得意だったけれど、これは知性丸出し。しかもほんものの知性。「東大生のきれいなノート」(笑)!。これだ。クレジットにも「ペン字指導」とあった。案外、ノートが主役かも、の、映画でなければできないシーンに瞠目。

 あ、本作は、演技論映画としても鑑賞できるメタ映画でもある。私も演劇科だったんで、いろいろ懐かしかったです。とくに「メソッド」がねえ。

 

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