「ヴァージニア・ウルフなんか恐くない」? [文学]
京都在住のFacebookの「友だち」の、京都の晩春の美しい京都の写真を見ていたら、自分もかなり前(ファイルの日付を見ると、2002年(!))に撮った京都の写真が「すぐ出る場所」に入れてあったのを思い出した(ただし、ファイルサイズは、Web用に小さくしてあった)。
観光客の定番、金閣寺+銀閣寺。そして、紫式部日記に出てくる「賀茂神社」(上賀茂神社であろう)。そこを流れる小川。
「臨時の祭の使は、殿の権中将の君なり。その日御物忌なれば、殿、御宿直させ給へり。上達部も舞人の君達もこもりて、夜一夜、細殿わたり、いとものさはがしきけはひしたり」(『紫式部日記』(新 日本古典文学大系 24』所収)。
『源氏物語』は通読していないが、この『紫式部日記』は、原文で、伊藤博の註に助けられながら通読した。式部が女房として使える、藤原道長の娘、一条天皇中宮、彰子が出産のために、実家(土御門殿)に宿下がりしたのに随行して、安産祈願のために、僧侶たちが昼夜を分かたず経を唱えているところから始まるこの日記は、当時の、さまざまな行事を事細かなに描きながら、そういった生活から式部の「自意識」は遊離していく。そのさまは、まるで、バージニア・ウルフじゃあーないかしら(笑)?
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