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『人生スイッチ』──人生いろいろ〜♪(★★★★★) [映画レビュー]

『人生スイッチ』(ダミアン・ジフロン監督、2014年、原題『RELATOS SALVAJES/WILD TALES)


 


 原題は、スペイン語も英語も、「ワイルドなオハナシ」。まったくそのとおり。それぞれにちゃんと伏線があり、カメラワークも非凡である。しかも毒もたっぷり。アルゼンチンは掌編の幻想作家ボルヘスを生んだお国柄のせいか、掌編がうまい。本作の場合、いくら核心をつきたいレビューでもネタバレはしないほうがいいだろう。で、以下六編の「ジグソーパズル評」で。


 


1,飛行機のお客たちすべてに、ある共通点が──。と、ある。こんな共通点聞いたことがない(笑)。ハナシがかなり「カンケイないところ」から始まる。ミスディレクション? しかし、そんなことしているほど猶予はない。なにせ掌編である。最後のオチは、今日(7/27)の新聞のニュースとそっくりで……(合掌)。


 


2,前方をうろうろする、オンボロ車がウザい。抜き去りつつ、「田舎物〜」と中指立ててて、(確か)アウディのかっちょいい男は行く……。だが……。思いもよらない「終わり」に。悲惨だが、思い出し笑い(合掌)。


 


3,雨のカフェのウェイトレス。入ってきたのは、親を自殺に追いやったオヤジ。調理場のバーサンに事情を話すと、「そんなワル、やっちまえ!」とばかりに、「消費期限」(?)のキレた猫いらずの缶を。ウェイトレスは、犯罪など犯すつもりもないし、現に犯さなかったが──。殺人勧めたバーサンの目つきとセリフを思い出して、また笑いが……(合掌)。


 


4,このハナシがいちばんすき。優秀な「爆発物取扱技術者」だと思う。どこへ車を止めても、レッカー移動され、対応のお役所にいらいら。家に帰っても、妻と娘が冷たいし……。でも、最後は「ヒ〜ロ〜♪」(爆)


 


5,大金持ちのどら息子が妊婦をひき逃げしてしまった。両親はさーどうする? なかで、わりあい「ありがちな」オハナシだった(合掌)。


 


6,豪華な結婚式。だけど、新郎が昔カンケイした女が、すべてお見通し顔で座っているのを知った新婦はプッツン。そのプッツンの程度が半端ではなかったので……題名通りの「ハッピー・ウェディング♪」(おめでとー)。


 


 見るもよし。パスするもよし。どっちにしろ、あなたの人生は変わらない(合掌)。


 


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