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『ガール・オン・ザ・トレイン』──こんな映画に出ていてはいかん>ブラント(★) [映画レビュー]

『ガール・オン・ザ・トレイン』(テイト・テイラー監督、 2016、原題『THE GIRL ON THE TRAIN』)


 


『その女アレックス』という本も「世界的ベストセラー」だそうだが、稚拙でくだらなかった。だから本作の原作も、「世界的ベストセラー」だそうだが、稚拙でくだらない、ということは、この映画化作品をから十分に予想される。本作の最大の欠陥は、ミステリーなのに、伏線が皆無(爆)だということにつきる。おしまい。


 


 だとあまりに短いからもう少し足すと、主役のバツイチアル中女を演じる、エミリー・ブラントは悪くない。むしろ、ただただ彼女の演技(と知名度)に「のみ」負っている映画で、監督、脚本、なんら努力をしていない。


 結局、本作は、関係ない女たち三人が、一人のゲスな男という「共通点」によって結ばれ、やがて、間接的な「友情」を育む形になって終わるが、いかにゲスとはいえ、男優が魅力なさすぎる。なんで、こんな男に執着? なんでこんな男に惹かれた? と、不思議はいっぱい。思いのほかの低予算で、ろくな俳優を集められなかったのだろうことは想像に難くない。そもそも、こんな作品を映画化しようとしたことが、ハナからの間違い。


 予告篇ではなにかありげで、これまでも、りりしい姿のエミリー・ブラントの、ハードボイルドものがわりあいよかったので、つい観てしまった。ブラントも、こんな映画に出演したことによって格を下げ、今後のオファーに影響するかも……。ことほどさように、俳優にとっては、どんな映画に出るかは、キャリア形成の要となるので、ご用心! 


 さらに、本原作は、非番の刑事が電車の中から、あるビルの部屋の殺人を見かける、ウィリアム・アイリッシュの短編「高架殺人」のパクりかもしれない。


 

 


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