【詩】「不思議な恋が」 [詩]
「不思議な恋が」
とゞめおきし移り香ならぬ橘にまづこひらるゝほとゝぎすかな
不思議な恋が木材資源の形をして
飛鳥、難波、藤原、平城、紫香楽、長岡のあたりに訪れるよ
みぶんは低いけど
おまえとは OK 今すぐ、あーあ、
京都はまだ水のなか、いつになったら、
現れるのか、おれの別荘
最高のリゾート未来も、あーあ、
ときおり雨の降る日記
貴重な資料、道長も、ここまでは
続けられなかった60年、あーあ、
おれはやめなかった、書くことを、
荷風も、ここまでは、
続けられなかった日乗。
おれは別荘に寝転んで、青い紅葉が
光にちらちら揺れるさまを楽しんでいる
すぐ近くには、芭蕉さんもおいでだ
弟子の別荘にな。だがあそこは、
ここより低い土地だ、気分ももり下がるだろう
持ち込んだ書物の共通はただひとつ、
白氏文集ぅ〜、あーあ、ひとことでいいから、
おれのことを表してよ、ハセヲと、
きみの名前でぼくを呼んで。
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