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【詩】「浪花恋しぐれ」 [詩]

 

「浪花恋しぐれ」

 

そらわてはアホや

酒もあおるし、女も泣かす、

けど、どれもこれも連歌のためや

ゆうて、伊賀出身のはせをは旅に出た。若いじぶんから、なんたらという女がいて、隠し子までいたらしい。いでよ! 芭蕉の子孫!

芭蕉七部集の最初、「冬の日」。なんのことはないシンプルなタイトルが画期的とか。場所は名古屋で、かっこよく興業を始めた。わびしい冬の風景が……しだいに貧乏家になって、尼の過ちになって、妊娠して、子をなくして……剃髪した毛をまた「はやす」となっていく……。「はやす」は俳語である。私も大学時代、ロングヘアにしていて、芝居の仲間の後輩の、今思えば、麻原ショウコウに似たような男から、「山下さん、その髪、いつ頃からはやしてるの?」と言われた。「は、はやすぅ〜?」見れば、その男も、私と同じほどの長さのロングヘアである。だから、オーム真理教の、麻原なる男が世間に登場した時、私はその後輩を思い出したものだった──。なんて私的なことはさておき、芭蕉は、どうも、連歌を、俗っぽい方、俗っぽい方へと持っていったようである。その意図は? 

翁と呼ばれながら、初老の入り口で死んでしまった男。その装束は、わびさびの色である。

うちはあんたがりっぱな宗匠になるまでは、どんなに辛くても泣かへん。

なんやその辛気くさい顔は、

おはま、酒だ酒だ、酒こうてこい!

……って、そんなマッチョをよしとした時代もあった。朝鮮という言葉には、なんら政治的意味はなくて、外国種という意味だった、そのススキに、匂いはないと、連中は付ける。



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