【詩】「捨てるもの」 [詩]
「捨てるもの」
まず、
ベンヤミン
それから
ラカン
折口信夫にも
寄ってられない
柳田国男は捨てない
ヘーゲルはとうに捨て
たぶん
カントにも寄ってられないだろう
ゲーテはかなたで
ホバリング
なれど
いずれ
捨てることになるだろう
さういふ
枝葉に
かかずらわっていたら、
おのれの
思考を深められない
ショーペンハウエルとかいう哲学者が言ったそうではないか、
それらは、所詮、他人の思考にすぎないと、
借りているということを認識しなければ
ね。
そこの
ヲジサン、ヲバサン。
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