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【詩】「プルーストの記憶」 [詩]

「プルーストの記憶」

 

ひえだのあれの『古事記』、あるいは、ホメロスの『イリアス』、『オデュッセイア』、あるいは、ボルヘスの「不死の人」

ではないが、プルーストの

『失われた時を求めて』を全文、もちろん仏語で、

暗記しようと思っている。その甘い夢、

いまそらで書くと……

Longtemps je me suis couche tard...

「記憶で語るのが正しい」とソクラテス先生は言ったそうな、

『記憶よ語れ』はナボコフの自伝のタイトルである、

コミュニズムになって亡命

アメリカへ行くために、膨大な

ヨーロッパ及びロシア文学の

講義原稿を作っていったナボコフ。

アメリカの大学に就職、しばし働いたが、やがて

『ロリータ』の成功によって、大学の仕事を辞し

専業作家となる。

『ロリータ』はパリだったかの、

ポルノ専門の書店から出た。

日本でいえば、『O嬢の物語』を出した

二見書房のような

渋澤龍彦訳のこの本を、私は何度も読み、

欲情した。これほど扇情的な文学はない。

なにせ女を調教。肛門の穴を拡げさせるため、

常に、穴に器具を挿入した状態にする

下着を常時着けさせる。そして、

卑しい下男に犯させる。そして、

記憶しているかぎりの最後の一行は、

「こうして革命が始まった」

だったか。そんな感じ。記憶で語れば、

『失われた時を求めて』は、

一編の詩。


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