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【詩】「Char、そして雨」 [詩]

「Char、そして雨」

 

Hypnos saisit l'hiver et le vêtit de granit.

L'hiver se fit sommeil et Hypnos devint feu. La suite appartient aux hommes.*

 

ヒュプノスは冬を捕まえ冷たい花崗岩の服を着せた。

冬は眠くなりヒュプノスは火になった。そして彼らは人間に属した。

 

そして雨。

雨は神話では語られず

東洋の湿度のなかで

眠りの役目を果たす

癒しと

かの国はスペイン

海の向こうにはイングランドがひかえ

訪れたことなど遠い昔のように

 

なにがひとを癒すのか?

なにが神を癒すのか?

なにが物語を癒すのか?

 

それは解体という名の

神の逃亡

 

きみはつぶさに見るべき

立ち直るために

 

 

******

 

* RENÉ CHAR 'Feuillets d'Hypnos'  ("Fureur et mystère"

 

 ame190702_2.jpg



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