【詩】「Fahrenheit 451、あるいは、突然トリュフォーのごとく」 [詩]
「Fahrenheit 451、あるいは、突然トリュフォーのごとく」
まるで驟雨のように
駆け去っていく
雨の予報
天は一滴の雨も恵むつもりはないようだ
Fahrenheit 451 つまり摂氏約233度まで
待たなければ
紙は燃えない
渇いているのは
愛
何への?
ひと?
本?
記憶せよ!
ホメロスのように
稗田の阿礼のように
突然の空白が
なつかしい映画監督を
思い起こさせる時
スペインではユーカリの
乾いた木が燃える
ハッピー・バースデー
トゥー
ミー
2019-07-09 06:09
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