ティッセン・ボルネミッサ男爵の趣味 [絵画]
8月26日(現地時間、快晴)午後、マドリッドのプラド美術館を観たあと、ティッセン・ボルネミッサ美術館に寄る。
スペインにおける、トーマスマン的な世界。1920年代、ドイツの鉄鋼財閥と、ハンガリー貴族の流れを汲む、ティッセン・ボルミネッサ男爵親子が集めた作品を、息子の結婚相手の国にて披露、のち、スペイン政府が作品をすべてを買い取った美術館。父が古典作品を、息子が近代絵画をおもに収集したが、とくに息子の男爵は、趣味がいいと思われる。有名画家の作品が、複数あるいは、単数あるが、たとえば、ダリはおとなしく、ピカソも抑制が効き、バルチュスも、エロスが抑えられ、シーレもかわいらしく、ただ一点のドガの踊り子は、これ以上にないというほど、緑がかった青のチュチュが、鮮やかである。ボローニャのモランディも御座(おは)します。
全部で、おいくらかしら(笑)?
西の果て青き緑の秋の風
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