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『コードネーム U.N.C.L.E. 』──イケメンふたりのキッチュなスパイもの(★★★★★) [映画レビュー]

『コードネーム U.N.C.L.E. 』(ガイ・リッチー監督、2015年、原題『THE MAN FROM U.N.C.L.E.』)


 


 正直申せば(笑)小学生の頃、見ていた記憶のある、『0011ナポレオン・ソロ』。黒髪のシブイオッサンのソロと、金髪マッシュルームカットのクリアキン。スパイものであったことはわかっていたけど、どーゆーオハナシかは見えず、なんとなくテープレコーダーが「消滅する」、『スパイ大作戦』(現『ミッション・インポッシブル』)の方が好みだった。しかし当時、クリアキンは、けっこー人気があった。かわいくて。そのクリアキンを、なんと、190センチ超の、アーミー・ハマーが演じる。このくらいでかいと、フツー、ジャイアント馬場みたいな顔になる(失礼(笑))のだが、顔はあくまで端整。そこが新しい魅力かなと思う。とにかく、ソロ役も、オッサンではなく、32歳イギリス・イケメン正統派のヘンリー・カヴィルで、これを、ガイ・リッチーがリメイクするなら、なにを差し置いても駆けつけなくっちゃであったが、実際、期待を裏切らないできだった。


 とくに、『007』や『M:I』のように、時代を現代にしていないところが、妙におしゃれ。1960年代前半まんまで作るには、けっこー難易度高いと思う。第一、「ハイテクのはじまり」ではあるが、今ほどハイテクでもなく、そこの「考証」が難しいし、そういう時代でも、「胸のすくスパイもの」に作るには技術がいる。しかし、あえてそういう難易度の高い設定にした甲斐はあって、キッチュなおしゃれ、手応えのある物語感、遊びのあるディテールで、久々映画を観る楽しみを味あわせてくれる。

 


 「ヒロイン」も、よく見かける英米女優ではなく、スウェーデンのアリシア・ヴィカンダーを起用し、身のこなしがハツラツ、かつかわいい。どこかアンナ・カリーナの香りのするコケティッシュが雰囲気を盛り上げている。


 いきなりのオープニングのタイトル・バックからして、「おおーッ!」と思わせるセンスだし、ダニエル・ペンバートンの音楽も心憎い。

 


 思えば、この時代から、国を超えて協力し合い、「国家を超えた悪」に挑まなければならない事態がはじまったとも言える。あ、そうそう。ヒュー・グラントの「上司」。わけわからんオッサンという感じだが、実年齢からすると、あんなもんだろう(笑)。

 

 


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