SSブログ

『レヴェナント:蘇えりし者』──ついでに「日本アカデミー賞」もあげたら?(★) [映画レビュー]

『レヴェナント:蘇えりし者 』(アレハンドロ・G・イニャリトゥ監督、2015年、原題『THE REVENANT』)


 


 予告編でも、退屈そうだな〜と思ったが、その予想をまったく裏切らない退屈さ。最後のクレジットで、「No animals are harmed」の一文を探したが、もしかして見落とした? もしかして、あの馬はほんとうに崖から突き落とされたのかしらん? 腹の切り口も、妙にリアルだった──。


 


 ディカプリオは、「デビュー作」(?)の重度知的障害の少年が最高で、それ以上の演技はしていないが、ま、このへんでアカデミー賞をあげようということになったのだろうか、この映画の演技は、なんとなく「重労働そう」だし(笑)。


 


 このあまりに単調なドラマの美点として、多くのレビュアーが評価している、「雄大な大自然」ですけどね、このテードの自然なら、リース・ウィザースプーンが、『私に会うまでの1600キロ』で歩いた、アメリカ大陸縦断の、「パシフィック・クレスト・トレイル」にもありましたけどね。とくに開拓時代のようなところは感じられなかった。イニャリトウだかなんだか、映画音痴としか思えない。何が楽しくて映画を撮っているのやら? こういう映画を、与えられた資料を見ながら、大袈裟な言葉で褒めなければならない映画.comの批評家氏にご同情申し上げます。「や〜、よく寝た!」って、言ってるみるのもいいもんですよ(笑)。


 


 題名、「The Revenant」であるが、「蘇りし者」と言い換えられているが、これは、亡霊のこと。もしかして、一度は死んだと思われて蘇り、息子の仇を追う(もっと執拗さが描かれているのかと思ったら、意外に早く「対決」になってしまってあっけにとられた(笑))グラスことディカプリオのことではなく、なにかと彼を導く、ネイティブ・アメリカンの妻の「亡霊」のことではあるまいか?


 


 「自然光のみで撮った」と宣伝していたが、こういうところに、人口照明は、野球場のナイターなみの設備がいるのでは(笑)?


 


 坂本龍一の音楽も凡庸であったが、なかで、時代劇を思わせる部分があった。で、池波正太郎の仇討ちなどを思い出したが、ああいう潔い美学もまったく感じられなかったので、やっぱり、ただただ大袈裟な作品が作りたかっただけなのだろう。どーでもいいが、アメリカのアカデミー賞も、なんか日本のアカデミー賞みたいになってきたな(笑)。


 


 長尺って? はあ、適当に睡眠を取っていたので、それほど長くは感じられませんでした。気がついたら、仇役の、トム・ハーディー(あまりに紋切り型な配役)と闘ってました(爆)。

 

 



nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。