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『メン・イン・キャット』──脚本がめちゃくちゃ(★★) [映画レビュー]

『メン・イン・キャット 』(バリー・ソネンフェルド監督、2016年、原題『NINE LIVES』)


 


 中年男がネコになったはいいが、肝心の主役ネコと、その仲間たちが「弱すぎる」。「いかにもネコの」展開にならない。確か、何百回(もっと多い?)生きたネコとか、そんな物語もあったかもしれないが、ネコは九つの命を持つというのは、普遍的な神話なのか、本編でも、それがキモになっている。


 


 ネコに魅力がなければ、曲者俳優、ケヴィン・スペーシー扮する男にもまったく魅力がなくて、財界の大物で、興味は仕事のことばかり、家族をかえりみず、十二歳だかの娘の誕生日もおざなりのところ、娘はネコをほしがっていたと思い出して、ニューヨークの、いかにも怪しげな、「ネコショップ」へ立ち寄る。そこには、いかにも怪しげな店の主人が待ち構えていて、それが、クリストファー・ウォーケンで、こちらの感じは、「いかにもネコ」で、それだけは面白かったので、星は二つ。


 


 それにしても、世界一高いビルを、他社と競っている、超多忙のはずの実業家ケヴィンだが、けっこー女にはマメなのか、離婚再婚を繰り返していて、「今の」妻は、モデルあがりのジェニファー・ガーナー扮する女で、見ていると、唇がゴムのように動く。そこばかりに、妙に目がいって(笑)、その十二歳だかの娘が、ガーナーそっくりで、唇の動き方もそっくりなのだ。


 


 しかし、ケヴィンには、前妻もいて、彼女もときどき、「今の」妻の前に現れて、妙な助言(?)などする。だいたい似たようなタイプだが、「前の」妻の方がやや老けている。この妻との間には、息子がいて、それが二人か一人か、寝落ちして(笑)、判別できず(笑)。あれは、やっぱり、一人の息子がもう一人の息子と、ケヴィンの後継者を争っていたのか? とにかく、その息子は、ネコに救われる──。


 


 こりゃだめだ、脚本がめちゃくちゃだわ(爆)。

 

 


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