SSブログ

【詩】「存在の耐えられない軽さ」 [詩]

「存在の耐えれない軽さ」


(L'Insoutenable legerete de l'etre)


 

 そして徳川幕府は、死臭を管理する方法についてお隣の中国から学んだ。以後代々、死臭が管理された。それはおもに社寺によって管理され、死ぬことも生きることも個人の自由にはならなかった。自由とは、そう、幻の国の秘薬のようなものだった。ここに、本居宣長は生まれ、契沖、賀茂真淵に師事した。すなわち、源氏や古事記や論語の読み方について。そしてしだいに、「存在」について目覚めたのだった。


二十一世紀のお人は、ソメイヨシノを愛するか。育てるのに簡単なプラスチックのような花だ。私が愛した花は、ヤマザクラ、濃い紫の花だ。育てるには、ちょいと工夫がいってな。手を患わせるのだ。若く美しい女のようにな。


宣長さん、自分の墓について、こと細かに指示したとか。おおやけの墓と、わたくしの墓と。そしてプライベートの墓は、海の見える場所で、そばに山桜を植えてくれと……。そは……。

 


そぞろ歩きは軟派でも〜♪ こころにゃ、硬派のちがかおる〜♪ 千賀かおるノノそのヒト誰ですか?


 


そして二十四時間、あのマチあとに〜♪


思いつめてた気持ちをもろくターンさせたのですか?


よぞらってさー、五木ひろしでしょー? いや、「最高密度の青空」なのかな〜?


さあ……それはちょっと……だいたい密度ってなんです?


「粗密の度合い」でしょう、「単位堆積あたりの量」とか。


それだと、この「最高密度」は、なにが? 最高密度なのか?という、問題が残るわな。


なにがって、つまり、すべての色は太陽光なんよ、太陽の光のうち、波長の短いのが、空中の粒子にぶつかって反射する、それが青色、太陽が傾き、長い波長の赤い光が見える、これが夕焼け。


すると、夜空はノノ太陽の光は見えないけど、宇宙には太陽より明るい星がゴマンとあって、それらの光が届いてもいるんです。


それらは「背景放射」と呼ばれ、最も有名なものは、マイクロ波宇宙背景放射で、高音のプラズマが宇宙膨張に伴って冷えて中性化した時代、


宇宙が始まって約四十万年後の世界を直接見ているんです。


だから、「夜空は最高密度の青色」というのは、徳川幕府の陰謀ということになりますね。民にそのように信じさせれば操ることができるとノノおそらく林羅山あたりが吹聴したのではないですか。


だからおれは、花狂いを演じ、和歌をゴマンと詠んだ。おれがほんとうに考えていることを悟られぬために。


宇宙は、はじまらなかった──。


夜空の光こそ、自由のあかし。


自由とは、宇宙の麻薬。いまだそれを合法化した国家はない。


言葉という酒に酔ったふりして、おれは死臭に染まったこの時代の死臭を拭き取り、宇宙さまにお返しするつもりさ。


はじまりはなく、おわりもない。


ないものもない。


夜空は、最高機密のご開帳だ(笑)。

 

 


 


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。