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【詩】「蹴り殺されたフラミンゴのために」 [詩]

「蹴り殺されたフラミンゴのために」


 

イギリスの動物園で、フラミンゴが石を投げられた後、フェンスを越えた、5歳から8歳の三人の子どもに蹴り殺された。

ピンクの羽根より赤い血。

それで、「彼ら」は、おもしろかったのか、、、、

これらのガキはきっと、のちに、「もっとすごいこと」をしでかすかもしれない。


人はなんのために生きるのか?


フラミンゴはなんのために生きるのか?


 *****


フラミンゴ、フラミンゴ、きみは淡いピンクの羽根が自慢だった。

だが今、その羽毛の大半は、苺ジュースみたいな赤に染まっている。

そしてきみは眼を閉じている。


その眼は永遠に開かない。

その時もきみは一本脚で立っていたのか?

フェンスがあったのに、そのフェンスはきみを守ってくれず、

そのフェンスを越えた、三人のガキに、蹴り殺された。

投石ではまだ足りず、わざわざ蹴り殺しにきた悪魔たち。

どんな復讐が、この悪魔たちにふさわしいのか?

「教育」など持ち出してほしくない。

たとえ5歳、8歳でも、それなりの地獄を見させたい。

フラミンゴ、フラミンゴ、動物園に入れられたのが、

マチガイ。

はじめから、命はあって、ないようなものだった、

かもしれない。

きみの美しい羽根のピンクと、血の色を永遠に

眼に焼き付けよう。

せめてもの鎮魂のために。

命が、生ゴミのように扱われる時代。

 

 

 


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