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【詩】「平清盛が死んだ」 [詩]

「平清盛が死んだ」

 

春雨のはれゆくそらに風ふけば雲とともにもかへる雁かな

治承五年、1181年、19歳。7番目の歌。平清盛が死んだ。63歳。田舎者の粗野な男だ。たらこくちびるで。そう、800年後の世なら、田中角栄に似ているだろう。六波羅蜜という街に住んでいた。なにか空が晴れ晴れとしているな。私が生まれる前から続いている戦争は、相変わらずきな臭い匂いをこの街に放っている。だが私の知ったことか。私は、そうだな、Francis Pongeの詩集でも読みながら、寝るとするか。

儀式。争い。斬首。流刑。梅の花。火事。炎。煙。束帯。漢字。中将。唐。ぼんぼり。ほのか。雨。雲。空。匂う空。空の匂い。

私は肉体をなくした魂で、誰か早く、私を復元してくれ。私はあなたの、緑。緑の葉っぱ。そこか〜ら京都が見えるかい?♪ ほいのほ〜いの、ほい(ってね、鳶じゃないんだ、雁なんだよ(笑))

この日記を、明月……そう、明月記と名づけよう。たしか、アンネ・フランクは、「キティ」と名づけたと思うがな。

詩に、(笑)を使用するのは、まずいと思うがな。ね、父上?

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