映画レビュー、文学、哲学、政治など、思いつくままに。
「むくろ」
むくろ。死体。自分がそれになったことを想像した。もはや自分の手で自分のことを何も変更できない。モノ、である自分。ただ時間の経過につれて腐敗していく有機体。夢とか希望とか悔恨とか恥じらいとかが、他者の意識の空間にゴミのように漂いだす。解放なのか永遠の束縛なのか。爆笑なのか永遠の慟哭なのか。欲望なのか永遠の後退なのか。封印なのかあられもない流出なのか。その時、関係は分解されて、喪失よりももっとみだらで、石ころより浮かれている。それは確実にきて、その時、何かが返上される。その何かとは、私が生まれた瞬間に見たものだ。
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